仮想通貨に投資して資産形成をしていきたいけど、「価格の変動が激しいのでなかなか手が出せない」という人も多いのではないでしょうか。
しかし仮想通貨も株式投資と同じように、「積立投資方式」であればリスクを抑えながら長期的に投資を継続していくことが可能です。
- 仮想通貨を積立方式で購入したいけど、仕組みやリスクがわからない
- 仮想通貨の積立投資ってどんな投資方法なの?メリットやデメリットを知りたい
このようにお悩みの方に、今回は仮想通貨の中でも代表的な「ビットコイン」の仮想通貨積立投資のリスクやメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
ビットコインは数ある仮想通貨の中でも最大の取引量と、最高値の時価総額を誇る仮想通貨です。
この記事を読むと下記のような疑問が解決します。
- 仮想通貨への投資リスクってどんなものがあるの?
- ビットコイン積立投資のメリット・デメリットは?
- 実際に1年間投資してみたらどんな結果になるの?
- 具体的に積立投資を始める手順は?
記事の後半ではGMOコインでの積立投資手順について、画像を使ってわかりやすく解説しておりますので、是非参考になさってください。
ビットコインの積立投資とは
積立投資は「ドルコスト平均法」とも言われ、一度に大きな投資をするのではなく、毎月や毎週など定期的に一定額ずつ投資をするという方法です。
少ない金額から投資ができ、短期的な値動きも気にする必要がないため投資初心者にもおすすめです。
特に仮想通貨は価格変動が大きく、1週間で50%近く価格が動くこともあります。
この積立投資方式であれば、そのような価格変動リスクを最小限に抑えながら投資をすることが可能です。
仮想通貨投資のリスク
仮想通貨には様々なリスクが伴います。
それらを理解したうえで投資を行うことが重要です。
ここでは一般的な仮想通貨リスクをご紹介いたします。
価格変動リスク
仮想通貨の価格は様々な外部要因によって大きく変動します。
為替や株価も変動しますが、それらに比べて価格変動が激しいという特徴があります。
- 価格変動の主な外部要因
- 需給バランスの変化
- 物価の変動
- 天災地変
- 戦争政変
- 規制強化
- 他の暗号資産の相場状況
- 予期せぬ特殊な事象 など
価格が急騰し、大きな利益を生む可能性がある反面、逆に価格が急落し、大損害を被ることもあります。
サイバー攻撃のリスク
ビットコインは過去にもたびたびサイバー攻撃の標的になっており、仮想通貨が流出する事件が発生しています。
2018年には仮想通貨取引所のコインチェックがハッキングを受け、大量の仮想通貨が盗まれました。
被害額は約580億円といわれ、世間に衝撃を与えましたよね。
倒産のリスク
取引所が倒産してしまった場合、利用者の資産が返還されない可能性があります。
倒産した場合は、基本的には倒産法、会社法、会社更生法、民事再生法等に基づき手続きが行われます。
秘密鍵やパスワードの紛失リスク
秘密鍵やパスワードを紛失してしまうと、保有している暗号資産にアクセスできなくなるリスクがあります。
ネットワーク上のトラブル・システム障害リスク
インターネットや通信機器、コンピューターシステム機器のトラブルにより、保有している暗号資産取引に支障が生じる可能性があります。
投資する際はこれらのリスクを理解したうえで行うようにしましょう。
ここからはビットコイン積立投資のメリットとデメリットを解説していきます。
ビットコイン積立投資のメリット
ビットコイン積立投資のメリットは下記のとおりです。
- 初心者でも始めやすい
- 仮想通貨の価格変動リスクを軽減できる
- 仮想通貨の積立投資は、多くの取引所で手数料が無料
- 少額から投資できる
一つずつ解説していきます。
初心者でも始めやすい
積立投資は購入のタイミングを考える必要がなく、自動的に一定額を投資できるので初心者にもおすすめです。
積立投資をするタイミングや投資金額を設定しておけば、後は勝手に積立投資されるため、毎回購入する面倒もなく、買い忘れも防げます。
仮想通貨の価格変動リスクを軽減できる
仮想通貨を購入するときに、1回の取引で自分が購入できる限界まで購入してしまうと、価格が暴落した時に多額の損失を出してしまう可能性があります。
積立方式で少額でも定期的に購入することで、こういったリスクを回避することができます。
例えば毎月同じ額を購入する場合、ビットコインが安い時はより多く購入ができ、高い時には購入量を減らすことができますよね。
積立方式は価格変動リスクを軽減でき、中長期的な投資におすすめです。
仮想通貨の積立投資は、多くの取引所で手数料が無料
通常仮想通貨の売買には一定の手数料が発生しますが、仮想通貨の積立は多くの取引所で「手数料無料」で投資することができます。
少額から投資できる
仮想通貨の投資というと「まとまった金額が必要」というイメージがありますが、積立投資の場合はその必要はありません。
まとまった金額が必要なのは、激しい値動きに合わせて毎日仮想通貨を売買しているトレーダーの場合です。
- コインチェック:1万円
- ビットフライヤー:1円
- GMOコイン:500円
大きな元手がなくても早いうちから積み立てていけばやがてまとまった金額になるため、気軽に投資に挑戦できるというメリットがあります。
ビットコイン積立投資のデメリット
ビットコイン積立投資のデメリットは下記のとおりです。
- 短期的に大きな金額を稼ぐことはできない
- 損失が発生するリスクがある
- 税率が高い
こちらも一つずつ解説していきます。
短期的に大きな金額を稼ぐことはできない
積立投資は価格変動による大損害を防ぐドル・コスト平均法を用いながら、中長期的な収入を目指すものです。
一度に購入する金額は少額のため、短期的には大きな金額を稼ぐことはできません。
そのため、まとまった資産になるには時間がかかりますが、続けた分確実に資産は増やせますので忍耐強く続けましょう。
損失が発生するリスクがある
これはどんな投資にもつきまとうリスクですが、価格の下落により元本を割ってしまう可能性があります。
仮想通貨は変動も激しいので、価格が暴落するとかなり焦りますよね。
ただ、ビットコインはこれまでも価格の乱高下を繰り返しながらも確実に値を上げてきています。
積立投資では、価格が下落したときに慌てて売却して損切りするのではなく、長期的な目線で見守り、価格変動に対しても焦らず冷静に構えていることが重要です。
税率が高い
仮想通貨の売買などで20万円以上の利益が発生した場合、その利益は課税対象となり、所得税を納めなくてはなりません。(扶養されている方は33万円以上の利益がでたら課税対象)
税金の分類は所得税のうちの「雑所得」になり、税率は累進課税により5〜45%となります。
株式やFX取引での利益に対する税率は20%なので、仮想通貨はかなり高い税率であることがわかります。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
1,000円 から 1,949,000円まで | 5% | 0円 |
1,950,000円 から 3,299,000円まで | 10% | 97,500円 |
3,300,000円 から 6,949,000円まで | 20% | 427,500円 |
6,950,000円 から 8,999,000円まで | 23% | 636,000円 |
9,000,000円 から 17,999,000円まで | 33% | 1,536,000円 |
18,000,000円 から 39,999,000円まで | 40% | 2,796,000円 |
40,000,000円 以上 | 45% | 4,796,000円 |
(注)例えば「課税される所得金額」が7,000,000円の場合には、求める税額は次のようになります。
7,000,000円×0.23 – 636,000円= 974,000円
参考:国税庁「No.2260 所得税の税率」
ビットコイン積立の注意点
ここからはビットコイン積立の注意点について解説していきます。
GMOコイン残高に注意
GMOコインでは積立日(買付日)が決められています。
銀行口座からの自動引き落としでの積立には対応していないので、積立日までにGMOコイン口座に必要金額が入金されている必要があります。
積立日 | 毎日、毎月10日 |
設定受付時間 | 毎月10日11:00 〜 翌月10日 00:00まで(メンテナンス時を除く) |
受渡日 | 即時受渡(積立日と同日) |
毎日 9:00時点の販売所サービスのASKレートを参照し、毎日 9:00 〜 11:00までの間に積立を実行
毎月10日 9:00時点の販売所サービスのASKレートを参照し、毎月10日 9:00 〜 11:00までの間に積立を実行
設定の変更について
設定受付時間内に、積立の設定、変更、削除が可能です。
※定期メンテナンス時(毎週水曜日15:00〜16:00)及び受付時間外(毎日 8:00 ~ 10:59)を除く
短期的な値動きに動揺しない
ビットコインはとにかく値動きが激しいので、こまめに金額の変動をチェックしていると価格が暴落し始めたときに動揺してしまいます。
ただ、このとき慌てて売却してしまうのは得策ではありません。
長い目で見ると下記のようにビットコインの価格は右肩上がりに上がっています。
積立投資はあくまでも長期的に投資して利益を狙う方法ですので、必ず値が戻ると信じて投資を続けることが成功への秘訣です。
毎月ビットコイン500円の積立投資を3年続けた結果
GMOコインの会員ページでは積立のシミュレーションを簡単に行うことができます。
ここでは、毎月500円のビットコイン積立を3年間続けた場合のシミュレーションを見てみましょう。
元本 | 18,000円 (500円×12ヶ月×3年) |
評価額 | 49,919円 |
積立数量 | 0.01088784 BTC |
含み益 | 31,919円 |
投資額の1.8倍近い利益が出ています。
GMOコインでのビットコイン積立手順
GMOコインでのビットコイン積立方法について、画像とともに手順を解説していきます。
- 会員ページから「つみたて暗号資産」をタップ
- 「積立状況」を選択して、希望する銘柄をクリック
- 「積立プラン」と「積立期間」、「積立金額」を設定
- 規約に同意し「確認画面へ」をタップした後に「設定する」をクリック
注意:つみたて暗号資産への申し込みはブラウザのみ受け付けており専用アプリ「GMOコイン 暗号資産ウォレット」から手続きを進められません。
手順1:
会員ページから「つみたて暗号資産」をタップ
手順2:
「積立状況」を選択して、希望する銘柄をクリック
手順3:
「積立プラン」と「積立期間」、「積立金額」を設定
手順4:
規約に同意し「確認画面へ」をタップした後に「設定する」をクリック
まとめ
ビットコインは価格の上下が激しく、通常の投資だとまさにハイリスクハイリターン。
積立投資であれば少額から投資ができて、購入する時期を分散することで買付タイミングによる価格変動リスクも抑えることが可能です。
ビットコインの積立投資は下記のような人におすすめです。
- 投資初心者
- 少額から積立投資をしたい
- リスクを抑えて仮想通貨に投資したい
- 手軽に定額を自動で積立したい
積立投資は短期での投資ではなく長期投資で効果を発揮します。
気になった人は一日でも早く始めることをおすすめします。
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